社長コラム01 稲作×サスティナブルな未来

精米 玄米 SDGs 社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

稲作(水田)が地球温暖化の要因になっているという話はご存知でしょうか?

人間の活動によって発生する温室効果ガスのうち二酸化炭素が70%以上を占めると言われていますが、それに次いで多いのがメタンガスで約14%を占めているそうです。厄介なことにメタンガスは二酸化炭素の25倍以上の温室効果があると言われています。

メタンガスというと「牛のげっぷに含まれている」と言う話を聞いたことがあるかもしれませんが、日本の場合牛由来のメタンガスは全体の30%ほどで、第1位は稲作(水田)で実に約60%を占めています。

地中には酸素が少ない環境(嫌気性)でメタンを生成する微生物が存在します。田んぼに水を張り土壌中に酸素が少なくなると、この微生物がメタンを作り放出する、という訳です。

水田由来のメタンガス削減の取り組みは始まったばかりです。「中干し」といって夏の時期に水田の水を抜き、ひび割れが入るくらいまで土を乾かして土壌に空気を混ぜたり、「秋すき込み(鋤込み)」といって収穫直後に稲わらを地中に鋤込んでしまう方法などが現在効果のある手法と言われており、多くの実験やトライが始められています。

こうした取り組みを聞くと「頑張って進めて欲しい」と素直に思いますが、そこには必ずそのためのコストが発生するという事を忘れてはいけないと思います。すぐに、見える形で享受出来ない結果に対するコストですから、なかなかそうした負担に積極的になれないのは私たち流通も消費者も一緒かもしれません。

でも今はその一歩を踏み出していかなければいけない時だという事は、私などが言うまでもなく皆さん感じられていると思います。当社も遅ればせながらですが、サスティナブルな未来のため積極的なアクションを起こして行きますのでどうぞ宜しくお願いします。