精米工場

精米とは

「籾(もみ)」から取り出したお米は、かたくて茶色い皮に覆われています。この状態を「玄米」といいます。玄米から表面の皮と胚芽(はいが)などを取り除いて白くすること、あるいはそうした米を「精米」といいます。取り除かれたものが「糠(ぬか)」です。

1. 玄米張り込み

玄米を荷受け口に投入します。これを「張り込み」といいます。荷受け口は自動シャッターになっていて、鳥や小動物が入り込まないようにしてあります。また網目を通すことで大きな異物を取り除きます。

玄米張り込み

2. 玄米精選(せいせん)

玄米を「粗選機」に通し、ふるいにかけて木クズ、わらクズ、籾殻などを取り除きます。次に「石抜き機」に通して小石を取り除きます。玄米と同じサイズの小さな石も見逃しません。このあといったん「玄米タンク」に移します。

粗選機

粗選機

石抜き機

石抜き機

玄米タンク

玄米タンク

3. 精米

圧力の異なる3つの「精米機」に順番に通し、摩擦熱で食味が低下しないように温度管理しながら糠を削り取ります。糠を100%近く削ったものが「白米」、70%を削れば「7分づき米」です。糠は捨てずに化粧品や食品などの材料として使われます。

精米

4. 精米精選1

精米したあとは「ロータリーシフター」という網目の大きさの異なる8層のふるいにかけて、砕米(さいまい)や糠のかたまりを取り除きます。さらに「色彩選別機」を通してセンサーで木の実や未熟粒などを見つけ、高圧エアーで吹き飛ばします。

ロータリーシフト-1

ロータリーシフター

色彩選別機

色彩選別機

5. 精米精選2

いったん「精米タンク」に移し、計量しつつ精米によって生じた熱を冷まします。「ガラス選別機」にかけてガラスやペットボトルなど無色の異物を取り除き、さらに「流下式選別機」で小さな異物がないか確認します。最後に「金属探知機」を通します。

ガラス選別機

ガラス選別機

金属探知機

金属探知機

6. 計量・包装・出荷

「パッカー室」に運ばれた精米は、製品ごとの容量を正確に計って袋詰めされます。このあともう一度、金属探知機に通して念入りに調べます。袋詰めされた製品は米店、スーパー、給食センターなど配送先に振り分けられ、トラックで運ばれていきます。

パッカー
搬送ロボット