商品のパッケージやペットボトル、その他日用品など日常生活の様々なところで使用されているプラスチック。2020年7月より開始された「レジ袋有料化」をはじめとして、日本国内全体で石油由来プラスチックによる環境汚染防止への取り組みが加速しています。
今回は弊社のSDGsの取り組みの1つでもある、環境に配慮した「バイオマスフィルム」、または「バイオマスインキ」を使用したお米の袋をご紹介いたします。
「バイオマス」
「バイオマス」とは、原料に植物などの再生可能な有機資源を含むものです。
バイオマスフィルム
サトウキビなど、植物由来の原料を利用して作られているプラスチックフィルムです。
バイオマスインキ
インキ中の樹脂の一部に、再生可能な有機資源を使用したインキです。代表的なのは、米ぬか油を原料とした「ライスインキ」です。精米時に発生する米ぬかを搾油したものです。
弊社の一部米袋には、これらバイオマスフィルム、またはバイオマスインキを30%使用した「バイオマス米袋」を導入しています。バイオマス米袋には、環境対応製品として認定マーク(バイオマスマーク)が印字されています。
「バイオマス」と環境問題
バイオマスフィルムやバイオマスインキは、プラスチックに起因する様々な問題の改善に幅広く貢献することができます。
CO2排出量の削減
植物は成長過程において、光合成によりCO2を吸収しており、最終的に燃焼されても大気中のCO2の増減に影響を与えません。そのため植物由来の材料は、カーボンニュートラル特性により石油由来CO2排出の削減に貢献することができます。
石油資源使用量の削減
枯渇性資源である石油から再生可能資源(バイオマス)への切り替えにより、石油資源の使用量を削減し、化石資源への依存度低減に貢献することができます。
3R+Renewable(再生可能な資源への代替)
環境省によって策定された、プラスチック資源循環の基本原則である3R+Renewable。バイオマスフィルムやバイオマスインキは、製品ライフサイクル全体で、循環型社会に貢献することができます。
- サトウキビの砂糖にならない部分や、精米時に副産物として発生する米ぬかのリユース(Reuse)
- 石油資源の利用をリデュース(Reduce)
- プラスチックとしてリサイクル(Recycle)できる
「バイオマス米袋」に関連が強いSDGs
環境負荷低減材質で地球の未来を守りましょう
身の回りに溢れている便利なプラスチックですが、このまま何もせずに大量消費が続くと、2050年の海には魚よりプラスチックごみが多くなるという予測までされています。
バイオマスマークをはじめとする、環境対応認証マークはレジ袋や食品・日用品パッケージで目にする機会が増えています。弊社としても2030年に向けて、積極的に環境負荷低減材質の導入を進めてまいります。ぜひ皆様も弊社と一緒に、地球環境を守る取組みに貢献していきましょう。