今のお米の食味をさらに向上することができる方法をご存じですか?それは、お米を「ブレンド」することです。
今回は、もち米のような粘りとつやが特長的な「ミルキークイーン」をご紹介いたします。「ミルキークイーン」はそのままで食べてもおいしいですし、2割~10割まで使用割合を変えてブレンドすることによってアレンジ幅が広がるお米です。
ミルキークイーンの特長
「ミルキークイーン」は平成元年から行われた農水省のスーパーライス計画の中で生まれ、茨城県つくば市にある農研機構で育成されたお米です。
- 粘りはコシヒカリ以上
- つややかな炊き上がり
- 冷めても柔らかさが持続
最大の特長は、もち米に近い強い粘りです。
また、精米の見た目ももち米よりです。普通は精米を見ただけでは品種の見分けは付きづらいですが、通常のうるち米と比べると、少し白濁しているのが分かります。
▲左:ミルキークイーン、右:コシヒカリ
「低アミロース米」ってどんなお米?
お米は大きく分けて、うるち米ともち米に分かれます。この中に含まれるでんぷんの種類と割合によって違いが出ます。
- うるち米:約8割がアミロペクチン、2割がアミロース
- もち米:ほぼアミロペクチン
アミロースの割合が低いほど粘りが出るという特長です。
低アミロース米は「アミロースの割合が低い=粘るお米」といった性質を持ち、その特長である粘りは、ブレンドにも適しています。
2~3割を他の銘柄にブレンドすることで、より粘りと柔らかさをそれまでのお米の特長に加える事ができ、食味の向上を図る事が出来ます。
その他の低アミロース米
「ミルキープリンセス」、「スノーパール」などが以前からありますが、最近の品種では「ゆめぴりか」「おぼろづき」「だて正夢」などがこちらの系統となります。
米のプロがおすすめする「ミルキークイーン」の使い方
他の銘柄とブレンドし、柔らかさと粘りをアップ!
前述のとおり、粘りが強いためブレンドに非常に適しています。
2~3割を他の銘柄にブレンドすることで、粘りや柔らかさをアップさせることができます。使用いただいているお米に、粘りや柔らかさを加え、食味の向上ができます。
実際に、おにぎりやお弁当のお米にブレンドをしてお使いいただいている事例もあります。
お弁当やおにぎりなど、冷めてから食べるお米に使用
ミルキークイーンは冷めてからも柔らかさが持続します。そのため、テイクアウトを前提とした、お弁当やおにぎりなどの商品にお使いいただくことをお勧めしています。
特長を生かしたブレンド
お米はそれぞれ品種ごとに、優れた特長があります。その特長を組み合わせ、ブレンドすることでより食味を向上させることができます。
どのようなお米が食べたいのか、どんな料理に合わせたいのか、是非ご相談ください。
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