社長コラム19 コメ市場は年末年始も止まらぬ価格高騰で大波乱

精米 玄米 社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
この年末年始は大型連休という方も少なくなかったようですが、皆さんはどのように過ごされましたか?「年の瀬らしい」「正月らしい」、穏やかな年末年始を過ごされた方も多かったのではないでしょうか。

そんなのどかな正月気分とは裏腹に、コメの市場は大波乱が続いています。農水省発表の作況指数とは乖離した現物の玄米の出回り具合から不安感が掻き立てられ価格の暴騰を後押ししているのかもしれませんが、今や1俵4万円台越えたといわれる民間玉の価格はこの先も当面治まる様子を見せていません。
1俵4万円といえば、原料だけでも740円/kg、製品化コストを含めれば余裕で800円/kgを超えてきます。こんな高額なコメを誰が使うの?何に使うの?と、疑問が尽きないのは私だけではないかと思います。
このコラムでも令和6年産米の登場以来「生産者が再生産を図れるよう、原料玄米の値上げにもご理解を」と訴えてきましたが、そういったレベルを遥かに超えて価格だけが独り歩きをしているのが現状です。

今の米価がずっと続くことはないでしょう。コメの業界団体も動き出しそうな気配ですし、何より消費者の皆さんのコメの価格高騰に対する拒否感が日増しに高まっているのを感じるので、そうしたエネルギーが市場とか行政とかを動かすのではないかとも思っています。だからもう暫くの間ご辛抱をお願いします。
更にもう一つお願いをするとすれば、このコラムをお読みいただいている皆さんには、とにかく冷静に対処をしていただくことを心からお願いしたいです。コメがなくなるわけではないので、家庭や業務上で備蓄のようなことは全く不要です。その点はご安心いただければと思います。

不安定な中での船出ともいえる2025年ですが、昨年以上に生産者の皆さんと消費者の皆さんの橋渡しになっていきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いします。