社長コラム02 第二の恵方巻になるのは?

炊飯・加工品 社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

少し時期を外してしまいましたが、「夏越しごはん」をご存知でしょうか?


「夏越しの祓(はらえ)」という神事が古くからあります。1年の前半の最終日である6月の晦日に半年の穢れを祓い清める行事で、神社等では「茅の輪(ちのわ)」という茅や藁で作った大きな輪を設置し、ここをくぐる「茅の輪くぐり」をすることで無病息災を祈ります。

この「夏越しの祓」の際に食べられる行事食が「夏越しごはん」です。雑穀の上に茅の輪をイメージした丸い副菜(夏野菜のかき揚げ等)をのせたものが本来の姿です。

10年ほど前から政府系の米穀振興機関が旗振り役となって、コメ業界を挙げて「夏越しごはん」の振興を図っていますが、なかなか“第二の恵方巻”とはなってくれません。流行らない原因はいろいろあるのでしょうが、私は「レシピがアバウト過ぎてイメージ散漫」(夏野菜がのっていれば天丼でもカレーでもOKでは…)なのと「手で摘まんで(持って)食べられない」のが大きな原因だと思っています。

コメの市場は規模が大きいのでヒット商品が一つ二つ出たところですぐに需要拡大に繋がるという訳にはいかないでしょうが、例えば恵方巻のようなメニューや習慣が3か月に1回くらいあれば、ごはんに対する消費者の皆さんの思いや行動も少し変わってくるような気がするのですが、いかがでしょう?

ごはんに係る業界の皆さん、第二の恵方巻をその手で生み出してみましょう!