稲刈りも終わり、令和5年産米が出揃いました。今年は猛暑と水不足で稲作には過酷な条件となってしまいました。それでも長野県は他県に比べると品質は保てているのではないかと感じています。
新品種登場!「長野県産にじのきらめき」
今回は、新品種「にじのきらめき」をご紹介します。この品種は農研機構が新たに開発し、2018年にデビューしました。虹のように多彩な特性を持つこと、ごはんの炊き上がりが艶やかであることから「にじのきらめき」と名付けられました。
当社でも、飯山地区で令和5年産米の契約栽培に取り組んできました。
今年の新潟はやはり過酷な栽培環境で品質を大きく落としていますが、隣接する飯山地区での栽培結果は、収穫量で25t位、1等比率は92%程とまずまずの結果でした。
農作物ですので栽培地や気候でその特徴が若干変わってくる可能性がありますが、まずは、わかりやすく長野コシヒカリと炊き比べ、試食を行った結果をお届けします。
「長野県産にじのきらめき」の特長
「にじのきらめき」は短稈(丈が短く倒伏しにくい)、多収、耐高温と、まさに今の稲作に求められている特長を持ったお米です。
- 白くツヤのある炊き上がり
- 粒が大きくしっかりした粒感で、甘みが感じられる
- どんな料理にも合う
左:長野県産にじのきらめきの玄米 右:長野県産にじのきらめきの精米
長野コシヒカリと炊き比べ、試食でも比べてみました
白くツヤのある炊き上がり
最初にしゃもじを入れたときの印象は、白くツヤがあるという印象でした。もちろん新米ですから当たり前といえばそうですが、同じ新米のコシヒカリと比べても白さが際立った印象です。
長野県産にじのきらめきの炊き上がり
しっかりした粒感
食感は、粒がしっかりしていて食べ応えがあるという感想を持った人が多かったです。コシヒカリに比べると粘りは少なくあっさりした印象です。
- 長野コシヒカリと比べて 粘りは少なくあっさりした印象
食味
こちらもコシヒカリと食べ比べてみると、口に入れたときの風味は淡白な印象でしたが、甘みはしっかりと感じることが出来ました。
- 長野コシヒカリと比べて 最初は淡白な印象だけど甘みはしっかり
期待の新品種は、粒が大きく料理を選ばず使えるお米
「にじのきらめき」は、粒も大きめでしっかりとしており、見た目がきれいで楽しめるお米です。また、風味自体は淡白で食感がしっかりしているため、和・洋・中、丼物などメニューを選ばないお米としてご案内できるのではないかと思います。
今年は契約栽培で取扱量も少ないため、まだまだ皆さんの目に触れる機会も少ないかと思いますが、生産者さんの栽培メリットもあるため、今後の作付け拡大に期待したいと思います。お米売り場で見かけた際は、ぜひ手に取っていただければ幸いです。
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