米屋が炊くおいしいごはん~炊飯工場の炊飯ライン紹介~

長野米コラム 炊飯・加工品

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もうすぐ6月、長野県内の田植えも佳境に入ってきています。規模の大きな生産者さんは、5月中旬から6月の上旬いっぱいはかかる見込みですのでやっと半分を超えたあたりでしょうか。農繁期は時間との闘いの部分が大きいので、休みなしでの作業は本当に頭の下がる思いです。

さて、今回は当社の炊飯工場についてご紹介いたします。さまざまな工程がありますが、おいしいごはんを炊く「炊飯ライン」を詳しくご紹介していきます。
炊飯工場のおおまかな流れはこちらでご覧いただけます。 工場見学>炊飯工場

炊飯部外観

目次

洗米は泡でやさしく

まずは炊飯計画に従って使用する精米量を決めたら、精米を精米タンクから洗米・浸漬タンクに移送をかけます。
その際に炊飯するお米の異物混入を防ぐために色彩選別機と金属探知機を通します。精米工場でもすでに行っている工程ですが、さらに念を入れて異物混入のリスクを排除します。

炊飯部_精米タンク~金探左から精米タンク、色彩選別機、金属探知機

続いて洗米・浸漬工程です。
お米を研ぐ方法として、業務用では一般的に水流により洗米と浮遊物の除去が行われます。
当社ではタンク内で気泡を発生させて泡の力でやさしくお米のぬかを取り除く方法で洗米を行っています。この工程により、お米に必要以上の負荷をかけることを避け、また使用・排水する水の量も削減できるため、環境にもやさしい方法といえます。

炊飯部_洗米タンク-3洗米タンク

洗米・浸漬
  1. 炊飯計画に従って使用する精米量を決める
  2. 精米タンク内のお米を色彩選別機と金属探知機に通し、洗米・浸漬タンクへ移送をかける
  3. 洗米・浸漬タンク内で気泡を発生させ、泡の力でやさしく洗米する

環境にもやさしいIH炊飯

洗米・浸漬が終わるとお米は炊飯釜に送られます。
釜は7kg(約5升)の丸釜で、釜ごとに安定した火力で炊き上げることが出来ます。IH炊飯はガス炊飯に比べ、火力をコントロールしながら炊き上げるため、少し柔かめで色もより白く炊き上がります。CO2の排出面からも環境にやさしい仕組みといえます。

炊飯部_炊飯釜-3炊飯釜

ごはんが炊き上った後は、30分ほど蒸らして釜から取り出し、ほぐしていきます。その後、保温コンテナに移します。使用するコンテナは10kgタイプと5㎏タイプです。

学校給食用のごはんも炊飯しています。学校用のごはんは学年ごとに一人あたりの量が決められていたり人数が違ったりするため、クラスごとにごはんの量をはかりながらコンテナ詰めを行っています。

炊飯部_ご飯取り-2

炊飯・蒸らし
  1. 洗米・浸漬が終了したお米を炊飯釜に移す
  2. 火力をコントロールしながら炊飯する
  3. 炊き上がり後、30分ほど蒸らし保温コンテナ詰めする

真空冷却で一気に温度を下げる

コンテナ詰めされたごはんは、必要に応じて真空冷却機に入れて温度を一気に下げます。これは菌の増殖しやすい温度帯を一気に通過させるためで、安心安全な商品をお届けするための処理です。
最後に金属探知機を通します。

ここまでが「炊飯」工程です。
このままコンテナで出荷されるごはんもあれば、シャリ玉やおにぎり、巻物などにも加工されていきます。

炊飯部_真空冷却機~金探右から真空冷却機、金属探知機

真空冷却・出荷
  1. コンテナ詰めされたごはんを必要に応じて真空冷却機に入れて温度を一気に下げる
  2. 金属探知機を通す
  3. ホテルや飲食店、学校給食などへ出荷
    おにぎりやのり巻き、いなり寿司に使用するごはんはここから加工される

次回は、加工工程をご紹介します

今回は、おいしいごはんが炊ける炊飯ラインについてご紹介しました。次回はこのごはんを使用した商品の加工工程をご紹介します。

長野県内の地域の大型イベントや、町内会の催し物まで幅広い規模のローカルイベントに対応しています。白飯や酢飯のほか、おにぎりや巻き寿司などご案内できるアイテムも様々なものを用意しています。ご予算に合わせて内容をアレンジできます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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