社長コラム11 円安とコメ

精米 玄米 社長コラム

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当社代表の塩沢均による連載コラムです。

Shiozawa@2x-1

社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

ドル/円の為替の乱高下が激しいですね。ほんの数日の間に8円以上変動したこともありました。
新型コロナウイルス禍が落ち着き、ウクライナ戦争も悪い意味で“日常”になりつつある中、国際的な物流事情は落ち着きを見せてきていると言えるのでしょうが、為替の動きがこれでは物価は落ち着かないですね。

ドル/円の行方は専門家の間でも様々な意見があるようでどうなるかは分かりませんが、どうも円が強く(高く)なる可能性より弱く(安く)なる可能性を訴える声の方が大きいような気がします。そういえば私が子どもの頃はドル/円のレートは1ドル=360円の固定相場制でしたっけ。(歳がバレます)いくらなんでもそこまで円が弱くなることはないと思いますが。

日本の食糧自給率は38%です。ということは62%は輸入に依存しているわけで、エネルギーほどではないにしろ、今後食品全般に値上げラッシュがあったり、ラッシュでないにせよ、ジワジワと値上げ傾向が継続するというのも有り得ない話ではないでしょう。

もしもそうなった場合、コメは再度クローズアップされるのではないでしょうか。生産/流通コストで若干の為替の影響は受けるでしょうが、他の食品に比べれば微々たるもの。100%国内自給の強みは大いに活かせます。一方輸出を狙うとすれば、こちらも円安が追い風であることは言うまでもありません。(勿論、輸出は国内銘柄/業者間の競争がし烈ですから、そのハードルを越える努力は必要です。)

こう考えるとコメ業界にとって円安は案外捨てたものではないのかもしれません。皆さんはどう思われますか?