当社代表の塩沢均による連載コラムです。
社長の塩沢です。
ベイクックについてはもちろん、稲作や長野米のお話、その時々の話題や情報など私なりに感じたことをお届けしていきたいと思います。どうぞお付き合いください。
先日あるセミナーに出席しました。内容は、人口動態に関するビッグデータを駆使して社会や地域経済の現在、未来を紐解くというものでした。話の内容が印象的だったのでそこでの話を少し。
日本の人口が減少を始めて既に10年以上になるのはご存知かと思います。日本の人口のピークは2008年、約1億2,800万人でありました。その後我が国の人口は減少トレンドに入り、2021年頃から減少速度を上げているそうです。このペースで行くと2050年代の半ばには1億人を割り込み、22世紀を迎える頃には6,000万人を少し超える程度になってしまうそうです。
日本の人口減少の話はかなり以前から話題になっていました。
ただ人口減少の話が取り沙汰されるずっと前、私が子どもだった頃から例えば石油に関して「このままだと30年後には石油資源は枯渇する。」そんな話を耳にすることがありました。初めて聞いたときは驚きちょっと怖くなりましたが、その後石油の環境がどうかと言えば皆さんご存知の通りです。だから30年以上前に「将来日本の人口が減少する」と言われても、「国が適切な政策を投入さえすれば人口はすぐに回復するのでは?」と根拠のない楽観主義を決め込んでいましたし、そもそも人口予測というもの自体がどの程度正確なのか、眉唾ものだと思い込んでいました。
国が人口減少問題に真剣に取り組んで来なかった(少なくとも結果を出せなかった)事は今更申し上げるまでもありませんが、前述のセミナーで人口動態データが導く人口予測は多くの学問の未来予測の中で最も精度の高い予測の一つであるという事を知りました。(その理由は文字数の都合で割愛します。)
では、そうした「人口大減少時代」をどんな風にくぐり抜けていけばいいのか?それについては長くなりますので次回後編ということに致します。